イタリアンはもはや国民食だ。
トマトソースの上にモッツァレラチーズとバジルの葉を乗せたピザ「マルゲリータ」、卵黄とペコリーノチーズと黒胡椒を和えて作る「カルボナーラ」、新鮮な魚介とレモン汁とオリーブオイルだけで十分美味しい「カルパッチョ」など、食べたことのない人を探すのは難しい。
扱う材料が少ないからか様々な味のアレンジが可能で、イタリアンを提供するお店はそのお店独自のカラーがよく出る。
北軽井沢の「珈琲ポプラ」も例外じゃない。個性的で豊富なメニューが地元じゃ有名なお店だ。
珈琲ポプラは、北軽井沢交差点にほど近い通りを入った道路沿いにある。
冬の時期ということもあり店外にはたくさんの薪が並べられていて、一見お店と気づかず素通りしてしまうかもしれないので注意が必要だ。
平日のお昼に開店と同時に店内へ。
テーブル席が7つほどあったが、コロナの影響か椅子の数は多くない。感染対策はバッチリだ。
店内は観葉植物やドライフラワーが至るところに飾り付けられていて、シャビーシックな雰囲気を存分に楽しめる。
空間装飾も素晴らしいが、ポプラはメニューもまた素晴らしい。
お、多すぎて選べねぇ、、、
でもメニューの手作り感が味があって素敵だし、ランチもディナーもサービスしちゃえ精神は素晴らしい。
部分部分で消えかかっている文字も、カラーもフォントも人情味があって落ち着くし、あえて直さないところも粋に感じてくる。
昭和の洋食屋という言葉がよく似合う。
この日は胃袋が肉を欲していたので、メニュー最上段にあった「やまと豚ロースグリル」を注文して、サーブされるのをゆっくり待つ。
すると五分も立たないうちにまずはサラダが運ばれてきた。
レタス・きゅうり・トマトというサラダの上位打線のメンバーに、薄く切ったリンゴとパイナップルが加わっている。
一瞬「これってどーなん?味合うの??」と思ったが、フレンチドレッシングとの相性は想像以上に良く、パクパク食べ進めてしまう。
ただ、どうしても気になる。
右上のアイツが。
そう、あなたです。
どうみても漬物なのよ。
イタリアンで漬物なのよ。
いや美味しいですけども。
大根もキムチも白菜もきゅうりも良い塩梅で漬け込まれてて、白米が欲しくなる。
と、こうして意外な伏兵に心を奪われているとメインディッシュが。
ジュージューと肉が焼ける音が心地いい。若干小ぶりだが、鼻を抜ける芳しい香りが空きっ腹には刺激が強すぎる。
早速ナイフでカッティングをすると、驚くほどやわらかい。脂の量もほどよく、胃もたれすることはなさそうだ。
いただきます、、!
う、うまい、、
おいしい肉は脂が甘いというが、それをこれでもかと味わえる至極の一品だ。
上にかかっているソースはシャリアピンソースと似て非なるものだが、ドロっとしていてグリルポークに良く合う。お米泥棒なのは言うまでもない。
それを見越してか、提供されるライスの量がハンパない。
お茶碗2杯分はあるだろうと思う。学生には嬉しい量だ。北軽井沢に学生なんて来るのか知らんけど。
備え付けのナポリタンもなかなかのボリュームだけど、味付けは濃くなく、また麺自体もフェデリーニくらいに細いので、クドさはそこまで感じない。
うん、すごくおいしい。
というわけであっという間に完食、ごちそうさまでした。
シメのドリンクはコーヒーにしようかと思ったけど、物珍しさからバナナジュースにしてみた。
ミキサーをヴンヴン鳴らしながら出来上がったバナナジュースは、牛乳入りで優しい甘さ。
口の中がサッパリする爽やかな後味が病みつきになる。恐れ入りました。
この量と美味しさで1,280円なんてコスパ良すぎな珈琲ポプラ。
まだまだ北軽井沢には美味しいお店がたくさんあるはず。
きたかるグルメ掘り起こしの旅はまだまだ続く、、
珈琲ポプラ
群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1924
[営業時間]
11:00~19:00(L.O.18:00)
[電話番号]
0279-84-2004
[定休日]
無休
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。